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印刷資料編;知っておくと便利な印刷関連規格です。

印刷用紙の規格

■用紙の種類

上質紙 表裏均一で白色度や平滑度が高い。非塗工紙(白土などを塗っていない紙)。高級な出版、商業事務用印刷物に用いられる。一般的な印刷物はこれを使用。
中質紙 原料は化学パルプ70%以上で残りは砕木パルプ。上質紙より白色度が落ちるが裏が透けにくい。教科書、書籍、文庫本、雑誌の本文など。
色上質 上質紙のパルプに染料を混ぜた色つき上質紙。
更紙
(ざらがみ)
非塗工紙。化学パルプ40〜70%のものと40%以下のものがある。白色度も低く、表面がやや粗く耐久性に乏しい下級の印刷用紙。新聞紙、週刊誌、マンガ雑誌など。
アート紙 上質紙を原紙とし、表面に片面で20g/・程度の白土(クレー)を塗工した用紙。ポスター、美術書、カタログなど。
コート紙 上質紙、中質紙を原紙とし白土(クレー)を塗工した紙。アート紙よりコート量が少なく、平滑度がやや落ちるが、廉価、軽量になる。光沢有。カタログ、カレンダー、ポスターなど。

■用紙の厚さ

  連量:全判1,000枚当りの重さ(Kg) 坪量
g/u
上質紙
厚さmm
アート紙
厚さmm
コート紙
厚さmm
用途例
四六判 菊判 A判 B判
特薄口 45 31 28.5 43.5 52.3 0.07      
薄口 55 38 35 53 64 0.08     一般コピー用紙
中厚口 70 48.5 44.5 67.5 81.4 0.1 0.08   テキスト等の本文
厚口 90 62.5 57.5 87 104.7 0.13 0.09 0.12 漫画やコミック誌の本文
特厚口 110 76.5 70.5   127.9 0.16 0.1 0.15 薄手のはがき
最厚口 135 93.5 86.5   157 0.19 0.13 0.19 名刺や本の表紙
超厚口 180 124.5 115.5   209.5   0.19   官製はがきや名刺

※厚さの指示は、通常 四六判 のKgで行います。

※全判用紙サイズ:四六判=788×1091mm 菊判=636×939mm A判=625×880mm B判=765×1085mm

※複写用ノーカーボン用紙の厚さ目安は以下の通り

N40 通常使用される最もメジャーな厚さ
N50  
N60 N40より少し厚め
N80 領収書などに使用されることがある厚さ
N100  

■用紙の仕上がりサイズ

列番号 寸法(mm) 列番号 寸法(mm)
A0 841×1189 B0 1030×1456
A1 594×841 B1 728×1030
A2 420×594 B2 515×728
A3 297×420 B3 364×515
A4 210×297 B4 257×364
A5 148×210 B5 182×257
A6 105×148 B6 128×182
A7 74×105 B7 92×128

■用紙の縦目と横目

用紙には紙の繊維の流れの方向によって縦目と横目があります。

全判サイズの長辺に平行になっているものを縦目、短辺に平行になっているものを横目といい、通常、A全判は縦目、B全判は横目になっています。一般のプリンター用紙は縦目です。

用紙は目によって以下のような特徴を持ちます。

  1. 紙の目に対して垂直方向には曲がりにくく、水平方向に曲がりやすい。
  2. 紙の目と平行には接着しやすく、垂直方向には接着しにくい。

プリンター用の請求書等を作成する時は上記の特徴を考慮して印刷しないと紙詰まりの原因となるので注意が必要です。