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印刷資料編;知っておくと便利な印刷関連規格です。

製本・加工の種類

■とじの種類による製本種類

上製本 かがりとじされた本の中身を、別仕立ての厚めの表紙でくるむ製本様式。
糸とじ 本の背を糸で縫うように綴じる製本。綴じた部分まで開くことができ、耐久性も優れている。書籍・百科事典など
かがりとじ 刷り本(印刷されたシート)の折丁(製本上の一単位、大きな一枚のシートに4頁あるいは8頁を印刷しそのシートを折り畳んだもの)を1折ごとに糸で綴じ合わせた製本様式。
中とじ 本文と表紙を同時に帳合し、二つ折りにしたセンター部分を2〜3箇所針金で綴じる方法。8頁から30頁程度の小冊子に多く用いられる。週刊誌、パンフレットなど。
平とじ 本の背から5oほどの位置に針金で一括して閉じる製本。耐久性はあるが、綴じた部分まで開かない為使いにくい。教科書、コミック本など。
無線とじ 本の背を3oほど裁断し、接着剤で綴じ、表紙でくるむ製本。綴じた部分まで開くことができる。雑誌、文庫本、写真集など。
あじろとじ あらかじめ、折工程で本の背に無数の切れ込み加工をし、接着剤で綴じ、表紙でくるむ製本。無線とじより耐久性があるが、仕上げが難しい。文庫本、一般書籍など。

※通常横書きのものは左綴じ、縦書きのものは右綴じになります。

■伝票製本の種類

冊加工 メモ帳や納品書など何組かを糊で固めて1冊にしたもの。
巻き下敷き加工 複写伝票で下の用紙に複写されないように下敷きを綴じ入れてある冊物。
セットバラ加工 複写伝票などで2P、3P毎で1組のセットの状態になっていて、冊加工されていないもの。
天糊、左糊など用途に合わせて糊付け位置が違う。
半複写伝票 複写伝票は通常全てのパーツが同じ大きさであるが、異なった大きさのパーツを含む伝票。
連続伝票にも半複写伝票有。
連続伝票 左右両端に穴が開いているドットプリンター向けの伝票。
紙止めホチキス 連続伝票で複写物の各パーツがばらばらにならないようにとめてあるもの。シングルとダブル有。
線糊加工・点糊加工 複写物の連続伝票の糊付け加工。

■折加工の種類

二つ折 巻三つ折 外三つ折(Z折) 観音開き折
内巻四つ折 外巻四つ折 W字型折 四つ折
   
DM折 (二つ折り+巻三つ折)    

■各種加工

P.P加工 表紙の表面をビニールで貼り、強度を上げるための加工。水に強く破れにくい。
見返し 書籍の中身と表紙をつなぐために糊で貼り合せた加工。上製本や無線綴じ製本に用いられる。
筋入れ 板紙等の厚紙に折り筋を入れ曲がりやすくする加工。こうすると、本が開きやすくなる。
箔押し 一般の印刷とは違った工程で、金型を作り、金、銀箔を型押しする。ハードカバーの上製本など。
パンチ穴 ファイル等をする為の穴あけ加工。一般的に背中より10mmの位置、穴と穴のピッチは80mm、穴の直径は60mm。
バインダー穴 バインダー用多穴加工。
角丸加工 ポケットカレンダーなどで角を丸く落とす加工。
ミシン入れ加工 ラインミシン加工や、ミシン目が0.1〜0.4oと細かいピッチで、プリンターに引っかかりにくいマイクロミシン加工などがある。
ナンバーリング加工 伝票などで通し番号をつける加工。